クリスタルシーラー

クリスタルシーラーでコンクリートは生まれ変わります。

コンクリート、軽量不燃建材等のコンクリート製品、その他セメント製品、ケイ酸カルシウム板、石膏製品等の多孔質石造材料を拡大すると、スポンジと同様の表面状態を示しています。 それらは吸水性があって、小さな空隙を水分がエンドレスに浸透していき、同時に塵、埃、油性分、酸等も水と一緒に浸透するため、腐食が起こります。浸透した水が気温の差により凍結 /解凍のサイクルを起こし、そのため多孔質石造材料が膨張/収縮の応力を受けて、膨れ、剥落、溝、破損等が起こりやすくなります。

多孔質石造材料は使用場所によって磨滅するため埃を発生し易く、さらに床、歩道、駐車場などは耐摩耗性、耐水性、防塵性、強度等を向上させることが要求されます。また、油、 グリース等油性の汚れが付着すると、それらが石造材料の小さい孔に浸み込んでいき、濡れたモップ等では払拭除去することができません。石造材料は大理石をはじめとして、 従来から外装材としても使用されますが、その場合も上記の吸水性により、腐食が起こり、或いは有機物の吸収によるカビ等が発生して外観を損なうことがあります。

クリスタルシーラーは、これらの問題を解決し、多孔性石造材料を化学反応により孔の内部から無孔化して充填して硬化します。 すなわち、コンクリート内部のイオンと、置換反応を起こし、内部にガラス質を形成します。耐摩耗性、耐候性、耐薬品性、強度、その他の性質を向上し かつ温度差によるひび割れを防止します。

近年、日本のコンクリート構造物は中性化によるコンクリート自体の劣化が早い事が問題になっています。劣化してからでは手遅れです。 その中でクリスタルシーラーは今、紹介できる最良の製品です。

クリスタルシーラーによるコンクリート改質のイメージ

クリスタルシーラーをコンクリートに浸透させることにより、紫外線劣化、加水分解による溶出を防ぎます。 周りの環境に悪影響を与えず、より自然に、本来のコンクリートの性能を向上させ、効果を発揮させます

クリスタルシーラーは珪酸アルカリを主成分とする水溶液でコンクリート、モルタル等に浸透し コンクリート・モルタル等のカルシウム、マグネシウム及びアルミニウムとの化学反応により、コンクリート、 モルタル等の浸透部及び表面にガラス物質が析出します。

上記のような原理で出来たガラス質がコンクリート、モルタル等の隙間を埋めることにより強度、表面硬度、防水性等が向上します。
また、クリスタルシーラーの反応によって有害なホルムアルデヒドのような有害物質の副生成はありません

クリスタルシーラーの改質効果

1.耐摩耗性の向上


クリスタルシーラーを塗布すると、コンクリート内部に不溶性結晶体が形成するためコンクリートの表面強度の増大が計れ、耐摩耗性が向上します。

2.劣化防止効果の向上


コンクリートのアルカリ性は、大気中の二酸化炭素などと反応することにより、徐々に失われ、中性化していきます。 クリスタルシーラーを使用することによって中性化の進行を遅らせ、劣化防止効果を高めます。

3.耐候性の向上・凍結融解の防止


クリスタルシーラーを塗布することによって、耐候性が向上します。また、水分が浸透しにくくなりますので、 凍結・解凍のサイクルによって発生するクラックが発生しにくくなります。また、カビの発生も防ぎます

4.白華現象(エフロ)の防止


白華現象(エフロ)とは、コンクリートやモルタルに含まれるセメントの水酸化カルシウム成分が水に溶解しブロックやレンガなどの表面に運ばれ、 大気中の炭酸ガスと結合し白い粉が噴出した現象をいいます。環境条件が揃えば白華は通常、起こりうる現象です。

5.外観の向上


改質反応によって固定化した珪酸カルシウム及びコロイド珪酸が充填されるため材料の表面がシールされ外観がよくなります。

6.耐薬品性(化学的抵抗性)の向上


以下の耐薬品性(化学的抵抗性)が現れる
(1)各種炭化水素及び置換炭化水素類(例、ハロゲン化炭素類、アルデヒド、ケトン類、アルコール類、アミン類、界面活性剤、脂肪酸など)
(2)各種油類(例、自動車用、機械用、食用など)
(3)その他、塩類水溶液(海水等)、不凍液等

コンクリート改質剤を塗布したコンクリートの性能試験

試験の内容

新技術創造研究所株式会社から提出されたコンクリート改質剤「クリスタルシーラー」を塗布したコンクリートについて、以下の試験を行った。

(1)透水量   (2)摩 耗

供試体

供試体は、コンクリート改質剤を塗布したコンクリート及び比較用の無塗布のコンクリートである。コンクリート改質剤の概要を表-1に。供試体n寸法及び数量を表-2に示す。
名称
コンクリート改質剤
商品名
クリスタルシーラー
主成分
ケイ酸アルカリ
試験項目
供試体
数量
種類
寸法
1個
透水量
塗布
100mm×100mm×100mm
1個
無塗布
1個
摩耗
塗布
100mm×100mm×10mm
1個
無塗布
1個

試験方法

1.透水量


透水量試験は、土木学会規準JSCE-K571(表面含浸材の試験方法)の6.3 透水量試験に従って行った。

2.摩耗


摩耗試験は、JIS K 7204(プラスチック一摩耗輪による摩耗試験方法)に従って行い、下式により摩耗質量及び厚さ減少量を求めた。
なお、試験条件は以下のとおりとした。

<計算式>
摩耗質量(g)=試験前の供試体の質量(g)一所定回転後の供試体の質量(g)
厚さ減少量(mm)=試験前の試体の厚さ(mm)一所定回転後の供試体の厚さ(mm)

<試験条件〉
摩耗輪:H-22
試驗荷重:9.8N
回転数:500回転

試験結果

(1)透水量試験結果を表-3及び図-1に示す。
(2)摩耗試験結果を表-4に、試験前後の供試体の状況を写真-1及び写真-2に示す。

表-3
種類
透水量 ml (累加)
7日後の
透水比 %
1日後
2日後
3日後
4日後
5日後
塗布
9.50
13.00
15.40
16.90
20.90
83
無塗布
12.40
16.40
19.25
21.00
25.30
表-4
種類
測定項目
回転数
測定値
塗布
摩耗質量(g)
[実測値]
0
0
[221.04]
500
1.26
[219.78]
暑さ減少量(mm)
[実測値]
0
0
[10.73]
500
0.23
[10.50]
無塗布
摩耗質量(g)
[実測値]
0
0
[220.89]
500
1.34
[219.55]
暑さ減少量(mm)
[実測値]
0
0
[10.67]
500
0.24
[10.43]